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ソロ登山を始めよう!初心者向けに魅力やデメリットを紹介

トレッキング講座

登山を始めようと思っているそこのあなた! 今までグループ登山しかしたことのないそこのあなた!

「ソロ登山」という登山スタイルを知っていますか?

その名の通り一人で山に登る単独行動スタイルのことなのですが、なんだかかっこいい響きですよね。もちろんグループで登るのが昔ながらの登山の基本的なスタイルですが、ソロ登山にはグループ登山とはまた違った素晴らしい魅力やメリットがあります。この記事を読んであなたも山登りの新しい魅力を感じてみてください。

 

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ソロ登山の魅力・メリット

山や自然と一対一で向き合い感動を独り占めできる

僕自身、登山といえばほとんどソロなのですが、とにかく楽しくてしょうがないです。ソロで山に登っていると、山と一対一で向き合っているという感覚になることができます。周りに他の登山者がいないときなどは本当に特別な気分で、周りに人間の存在がないからこそ、より敏感に自然を感じることができる瞬間です。音もなく小雨が降る晩秋の谷川岳で一人きりで飲むコーヒーは、なにものにも代えがたい感動を与えてくれました。

また、見た景色・感じた気持ちを本当の意味で独り占めできるという魅力もあります。独り占めというと言葉悪く感じてしまうかもしれませんが、自然の中に一人だけでいると普段は感じない謎の優越感にも似た不思議な感情が沸いてくることがあります。普段僕たちは一人になりたいと思って、休日一日中家にこもっていても、仕事中ちょっとトイレに避難したとしても(笑)、少し離れたところには誰かしらがいますし、ちょっと買い物にいこうと思えばすぐにコンビニに行くことだってできてしまいます。とくに都会に住んでいる方は本当の意味での「一人」を感じることはあまりないのではないかと思います。ですが登山をしているとたまに前後に登山者も見えなくて、今自分が「一人」であることを感じる時があります。そんな時に出会った景色や生まれた感情はまぎれもなくあなただけのものであり、きっと生涯の思い出として残る素敵な経験になるのではないでしょうか。

僕の経験で言えば、北八ツヶ岳で遭遇した、突如僕の前に姿を現した小さな虹は今でも忘れられません。

自分のペースで登れる

当たり前の話ですが、グループ登山と違ってソロだと自分の好きなペースで山を歩くことができます。これは、初心者や体力に自信のない方にとっては、逆に安心して登山をできるポイントになるのではないでしょうか。その結果、上の項目で述べたように、じっくりと山と向き合うことができる余裕も生まれます。

グループのペースに合わせて登っていると、歩くことに必死になってしまって周りの景色が通り過ぎていくだけになってしまうこともありますが、ふと立ち止まって周りを見れば、可愛い花やキノコが生えていたり、野生動物を発見したり、遠くの山並みを眺めたりと山はたくさんの楽しみを与えてくれます。

また、自分で歩く足場やルートを見極めていく力がついたり、じっくり地図を確認しながら歩くことで地図読みの練習をつんでいくこともできます。

 

自分でいろいろ調べるので山の知識がつく

これは実際にソロ登山をやってみるとすごく実感することなのですが、自分一人で山に登ろうとすると本当に色々なことを調べようとします。家を出て山に登ってまた家に帰ってくるまでの全ての行動計画を調べないと行けないからです。

だれか他の人と行く場合、とりわけ経験者に連れて行ってもらうとなると自分の身の回りのことだけやれば大丈夫という気持ちになってしまいがちで、場合によっては1年後には登った山の名前すら覚えていないなんてことが僕の周りではよくありました(笑)。ですが、自分一人で一から計画を立てると、「どんな電車で行って、どんな登山口で、どんな登山道で・・・」といろいろなことを知識として深くインプットすることになります。そういった経験を積み重ねていくと、どんどん山の知識もついてきて登山そのものが好きになっていけると思います。

 

自分一人で成し遂げたという達成感がたまらない

自分一人で綿密な計画を立てて実行した山行を成し遂げることができると、人に連れて行ってもらったりするのとはまったく別の達成感を得ることができます。

電車や道路の情報、必要な装備や食料・水の量、行動予定時間などいろいろな計画を立ててソロ登山に臨むと思います。初めのころは上手くいかないことや反省点も多々あるでしょう、それでも自分の立てた計画で一つのことを成し遂げるという経験は、なにものにも代えがたい財産としてあなたの人生に積みあがっていきます。ぜひ登山を通じて自分の力で一つのことをなしとげる達成感を体験してみてください。

 

自分以外の登山者と仲良くなれる

これは僕個人の経験のお話にはなってしまうのですが、ソロ登山をしているとたまにすれ違ったりする他の登山者の存在がとても大きく感じるようになります。山では他の登山者と出会ったら、お互いに「こんにちは~♪」と挨拶する慣習があります。これはお互い気持ちよく山を楽しむためのマナーであることはもちろん、お互いの存在を意識しあうことで万が一の事故・遭難の際などに貴重な情報源になる可能性があるためでもあります。

ここまで「一人」を感じることの気持ちよさなどについてお話してきましたが、やはり登山には一定の危険もあるので、一人で山にいるとふと不安を感じることもあります。そんなとき山で出会った登山者はお互いにとって心強い存在でもあります。

初対面で全くの赤の他人ですが、お互い山が好き同士なので自然と共通の会話が成立し、今日の天気やルートの状況など会話がはずみます。もちろん必ずしもソロ登山だけの話ではないですが、複数人で登っていると、意外と自分たち同士でしか会話がなかったりするので、一つソロ登山の魅力ということができるのかなと思います。

 

ソロ登山のデメリット

事故が起きた際のリスクが大きい

なんといっても最大のデメリットはリスクが増えるということですね。山歩きはいつでも危険が伴うレジャーです。険しい岩場や鎖場などはもちろん、低山や傾斜のなだらかな道だとしても、遭難や怪我などの事故が起きる可能性は0ではありません。それだけにソロ登山をできるだけ安全に楽しむためにはグループ登山以上に綿密な計画とリスクヘッジが必要になってきます。装備や、登山届の充実はもちろん家族や知人へ登山計画を詳しく伝えておくなどできる限りの準備をしておきましょう。

また、ソロ登山を始める際は、いきなりグレードの高い山やテント泊などに挑戦するのではなく、無雪期の日帰り低山トレッキングから始めましょう。

 

登山に必要な装備についてはこちらの記事をチェック!

荷物の分配ができない

テント泊の山行を行う際に、パーティーであれば共通の装備を分担して個々人の荷物を少なくすることができます。しかしソロの場合はすべての荷物を一人で背負わなくてはいけないので荷物の重量の面で大変な部分があります。日帰り~山小屋泊などではあまり問題になりません。

 

三脚などがないと自分の写真が撮りにくい

周りに他の登山者がいればカメラのシャッターをお願いすることができますが、一人だけの場合自分で自分を取ることが少し大変な時があります。

 

ソロ登山でまだ見ぬ自分だけの世界を手に入れてください

ソロ登山の魅力についていくつかポイントを絞ってご紹介してきました。もちろん危険が伴うソロ登山ですが、成し遂げたときには素晴らしい景色と共に、今までは見えなかった新しい自分に出会うことができるはずです。ゆくゆくはテント泊にも挑戦していけると、もっともっとソロ登山の楽しみを広げていくことができますよ。

それでは、十分に安全に配慮して、ソロ登山を楽しんでみてください。

 

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