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至仏山のコースを徹底紹介! 初心者でも日帰りで登れる?

登山

尾瀬ヶ原といえば、平坦な湿原が広がっているイメージですが、その両端には至仏山燧ヶ岳という尾瀬のシンボルともいえる山がそびえており、至仏山は花の百名山に選出されるほど豊かな高山植物の宝庫で、女性的な穏やかな山容から尾瀬の女王とも呼ばれています。

そんな至仏山は、ルートによっては初心者が日帰り登山が可能な山で、東京からもバスや電車を使ってアクセスすることができます。

この記事では、至仏山の各登山ルートを目的や難易度に合わせて紹介していきます。

 

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至仏山について

標高2,228mで、日本百名山とともに花の百名山にも選定されている日本屈指の名峰です。

尾瀬に降る大量の積雪の影響もあって森林限界が低いので、登山中も非常に眺めのいい山行が楽しめます。

雪解け水が作り出す豊かな大地のおかげで夏には色とりどりの高山植物を観察することができます。

荒々しい山容のもう一つの尾瀬のシンボル「燧ヶ岳」とは対照的に、女性的な豊かな山容をたたえており、頂上からは光り輝く尾瀬ヶ原、燧ヶ岳はもちろん、すぐ隣の景鶴山、平ヶ岳や、谷川連峰、日光連山も臨むことが出来ます。

至仏山は残雪期に植物保護の観点から一定期間の登山ルートが封鎖され、例年7月1日から山開きされます。また、山の鼻からの直登ルートは現在登りでのみ使用することができます。

 

 

鳩待峠~至仏山  日帰りピストンコースは初心者にもおすすめ

尾瀬ヶ原の玄関口「鳩待峠」から小至仏山を経由して至仏山に至るルートをご紹介します。このルートを使えば、初心者でも鳩待峠から頂上まで日帰りでピストン登山することが可能です。

鳩待峠から標準タイムで2時間45分ほどのコースですので、ゆっくりめに歩いても3時間強あれば山頂に到着することができ、往復で4時間半~5時間半ほどの初心者でも十分歩けるコースとなっています。

 

鳩待峠には、鳩待山荘という山小屋もあり、売店やトイレも充実しているので、まずはここで出発の態勢を整えましょう。登山ポストがあるので、登山届もここで出しましょう。

 

鳩待峠を出発をしてからは、しばらく樹林帯を歩きます。この部分はそこまで勾配がきつくないので、ここで十分身体を慣らしておきましょう。

 

徐々に標高が高くなってくると高い木々が少なくなってきて、時には山の上なのに写真のような湿原が現れたりととても景色のバリエーションに富んだ楽しいコースです。

 

小至仏山の頂上付近までくるとすっかり森林限界で、写真は少し雲がかかっていますが、素晴らしい景色を見ながらの登山が続きます。

 

小至仏山から至仏山までは本当に素晴らしい稜線歩きが続きます。

夏なら道端にはたくさんの高山植物が咲き誇り、美しいハイマツと蛇紋岩の山容が心を癒します。

 

大きな沢を覗き込むようなところもあります。実際にその場にいると吸い込まれるような迫力があります。はるかかなたには谷川連峰も見えます。

至仏山への登り返しを登り切れば山頂到着です。

がつがつ登りたいあなたには山の鼻からの直登コース!

このコースは、山の鼻から一気に山頂をめざすコースで、森林限界に出てからは鎖場や岩場が多数あり、後半は少し高度感を感じる木製の階段状の登山道を登っていくやや健脚むけのコースです。

このルートは現在登りでのも使用可能で、下りでの使用が禁止されています。

そのため、日帰りで登る場合は、鳩待峠からいったん山の鼻まで下り、そこから頂上を目指し、小至仏山経由で鳩待峠に戻ってくる周回コースがおすすめです。

テント泊や山小屋泊を利用して、山の鼻からアタックすることももちろん可能です。

今回は周回コースをご紹介します。

 

ピストンルートと同様に、スタートの鳩待峠で準備を整え登山届を提出しましょう。

鳩待峠から山の鼻へは整備された緩やかな登山道ですので、ここで身体を慣らしながら歩いていきましょう。

沢沿いを歩いていく気持ちのいいルートで、早速尾瀬の豊かな自然を感じることができます。登山全くの初心者でも十分歩くことのできるルートです。

 

山の鼻は尾瀬ヶ原の西端に位置しており、山の鼻小屋、国民宿舎尾瀬ロッジ、至仏山荘、山の鼻キャンプ場、ビジターセンターといくつもの施設が集まっている尾瀬ヶ原の大きな拠点の一つです。

至仏山の登山道にはトイレや山小屋などは一切ありませんので、ここでトイレを済ませておくことをオススメします。

 

準備が整ったら至仏山登山道への木道を歩いていきます。

 

これから登る樹林帯とその奥に森林限界の山肌が見えています。

 

しばらく樹林帯を登っていくと、木々が低くなってきて、振り返ると尾瀬ヶ原越しに尾瀬のもう一つのシンボルであり東北一高い山「燧ヶ岳」がその雄姿を見せてくれます。

 

登山道はだんだんと大きな石で構成された岩場の道になってきて、ところどころ鎖場も設けてあります。晴れていれば難しいところはありませんが、天候が荒れていたり、雨が降って登山道が滑りやすいときなどは十分に注意して登りましょう。

 

さらに高度が上がると、階段が組まれた登山道が出てきます。意外と段が大きく、ところどころ斜めになったり崩壊している箇所もあるので、多少の高度感を感じる道です。十分に注意して歩きましょう。階段が歩きにくいからといって脇の道を歩いて植物を踏み荒らすのは絶対にNGなのでやめましょう。

かなり高度が上がってきました。尾瀬ヶ原を一望できます。

 

最後のころは道も少しなだらかになり、山頂到着です。

帰りは、先ほどご紹介した小至仏山を経由して鳩待峠へ下るルートで下山します。

 

至仏山への入口 鳩待峠へのアクセス方法

鳩待峠は尾瀬ヶ原への主要なアクセスポイントの一つで、至仏山登山だけでなく、尾瀬ヶ原トレッキングのために訪れる登山者でにぎわいます。

 

マイカーでのアクセス

戸倉スキー場・尾瀬第一駐車場・尾瀬第二駐車場からバスが運行しています。

鳩待峠駐車場もありますが、5月中旬~10月中旬の指定日はマイカーと二輪車の交通規制が行われるため、規制日は鳩待峠駐車場馬では行けませんので注意しましょう。

 

電車・バスでのアクセス

①上毛高原駅~バス(関越交通バス 約110分)~戸倉~バス(関越交通バス 約25分)~鳩待峠

 

②水上駅または上毛高原駅~尾瀬ライナー利用~鳩待峠

 

③池袋・新宿などからでている高速バスを使って直接アクセス

 

 

いかがでしたでしょうか!

至仏山へ登る二つのコースの特徴や難易度は理解できましたか?

どちらのコースもとても魅力的で、至仏山をめいいっぱい堪能できるいい登山道です。

余裕を持った計画と行動を心がけて、至仏山にチャレンジしてみてください!

 

 

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