革登山靴の専門店「ゴロー」というお店が、東京の巣鴨にあります。
このお店はハンドメイドの革製登山靴を販売しているお店で、希望すれば自分の足形やサイズをとってフルオーダーメイドで自分にぴったりの登山靴を作ることができます。
自分は以前、ブーティーエルという軽登山靴をオーダーメイドで作っていただきましたが、今まで何足もの登山靴で靴擦れに悩まされてきたのですが、この靴を手に入れてからは快適な登山が楽しめています。→ブーティーエルに関する記事
それからしばらくたって、テント装備を背負った登山もするようになり、ブーティーエルよりも堅牢な「S8」という靴をゴローさんで作ることにしました。
ゴローの登山靴やS8について気になっているあなたのためにS8の購入レビューとお手入れ方法や山での使用感についてご紹介します!
ゴローの基本情報
【住所】
〒113-0021 東京都文京区本駒込6-4-2
【アクセス】
JR巣鴨駅南口~不忍通り方面へ徒歩5分
都営三田線千石駅から巣鴨駅方面へ徒歩2分
S8を選んだ理由
これまでは日帰りや小屋迫登山がほとんどだったのですが、登山歴もそこそこになり、テント装備を背負ってテント泊登山をするようになってきました。
しかし、ブーティーエルは軽くて歩きやすい分アウトソールがそこまで硬くないので重い装備を背負って歩くには少し安定性に欠けていました。
そこで、以前ゴローを訪れたときにS8はテント泊装備にも十分対応していると聞いていたので試してみることにしました。
以前ゴローのブーティーエルをフルオーダーで作ってもらったことで靴ズレなどの問題が決したので、もう一足もゴローで作ってもらうのが間違いないと思ったのも理由の一つです。
S8について
無雪期の縦走登山や、入門程度の冬山登山に対応したモデル。
ブーティーエルよりもアウトソールが硬く、全体の作りも大分しっかりしている分重量は重め。
裏だしのヌバックレザーなので、ワックスを塗ることで大幅に印象が変わり
皮の質感を存分に味わえる一足です。
好みで足首の深さが長い「深型」が選べます。
こば金をつけることで10~12本刃のワンタッチアイゼンを装着可能。
足形、両足の各所のサイズをとる
オーダーメイドでの注文をお願いする場合は、紙の上に足を置いて足の周りをなぞり、足形をとり、さらに足の甲の周りのサイズなどを細かく計測していきます。
これによって、世界に一足だけの自分の足に合った形の登山靴を作ることができるのです。
ちなみに、アウトドアショップで売っている既製品の登山靴は0.5cm刻みでしかありませんが
ゴローでは自分の足のサイズに合わせてなんと0.25cm刻みでサイズを選択することができます。
もし今まで「ちょっと緩い」とか「ちょっときつい」といった微妙なサイズ感の不満があった方でも解決することができるでしょう。
ついにフルオーダーのS8が完成!最初のお手入れをしよう!
注文から3か月ほどで自分だけの専用S8が完成しました。
S8は靴の大部分が裏だし革なので、最初受け取った段階では、革の表面がざらざらで
一般的にイメージするとスエードのような状態です。
靴ベラ部分などは表だし革です。
これはこれでかっこいいですが、きちんと登山靴として機能させるためにはここにワックスを数回塗っては乾かしてを繰り返して十分な防水・撥水性を持たせる必要があります。
この作業をすると一気に革登山靴感がでてテンション上がります!
~初回のお手入れ手順~
①1回目のワックスを塗ります。革の色が一気にワックスで濃くなってきますので、塗残しのないよう全体に塗りましょう。
②一度均一に塗ったら再びワックスを重ね塗りしてきます。先ほどよりワックスを多めにとって大胆に塗っていきます。
③1日程度直射日光の当たらない風通しのいい場所で乾かします。
④靴用のブラシまたはたわしなどで仕上げの磨きをしていきます。数滴水をたらすと光沢が出やすくなります。
S8の使用感についてレビュー
まず、最初に履いてみた感想をいうと、正直「硬い」という感じです。
まぁこれは全然想定していたことで、店員さんにもまず最初は数週間は家の近所を歩くなどして、十分に足になじませるところから始めてくださいと言われていました。
実際にめちゃくちゃ硬いなと感じたのは最初だけで、自分の足の形にぴったりに作られているので、履けば履くほど足になじんでくれる感じです。
これからずっと使っていったらさらになじんでいい靴になっていってくれると思います。
重量感に関しては、もちろん化学繊維の最新登山靴と比べると軽いとは言い難いですが
しっかりと足にフィットしてくれる分そこまでは気になりませんでした。
デビュー戦として、まず手始めに日帰りで大菩薩嶺に行きました。
樹林帯と少しゴロゴロした石道のミックスの登山道ですが、問題なく安定して登ることができました。
途中少しある岩場では、ブーティーエルに比べてソールが硬い分つま先だけで楽に体重を支えられる感じが体感できました。
テント泊では初めに、金峰山で使用してみました。
約13㎏ぐらいのテント装備でしたが、重みに負けずしっかりと体重を支えてくれる感じがありました。この点はブーティーエルに比べて一番大きく違いを体感できるところです。
その後剣岳等にも行きましたが、ゴロゴロした歩きにくい道や岩場も非常に歩きやすかったです。
S8の登山使用後のお手入れ方法
皮の登山靴の少々面倒なところであり、同時に楽しいところでもある使用後のお手入れ!
磨きまくってかっこいい光沢をだすのは最高に楽しいですよ笑
以下お手入れの手順です。
①S8を登山で使用したら、靴ひもを外して水で汚れをよく洗い流します。
②直射日光の当たらない風通しのいい場所で良く乾かします。
③革靴用の防水ワックスを塗ります。薄く、ムラなく塗るのがコツです。
④半日程度かけてワックスを乾かします。
⑤靴磨き用のブラシで磨きます。数滴水をたらして磨くと光沢が出やすくなるそうです。
正しくお手入れをしていけば、20年でも履き続けることができるのがゴローの皮登山靴の魅力の一つでもあります。使用するたびに丁寧にお手入れをして、少しでも長く相棒との登山ライフを楽しみましょう。
S8で登山の幅を広げよう!
いかがでしたか?S8の魅力はつたわったでしょうか?
裏だし革の独特な風合いを持つS8。少し重量感があるものの、その分安定感があり、テント泊などいままでよりも登山の幅が広がりました。それにやはり自分の足にぴったりあった靴の使用感はなにものにも変えられません。
この靴でこれからいろんな険しい山々を歩いていきたいと思います。
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