登山を始めてみたい!または知り合いに誘われて登山に行くことになったというそこのあなた!
「登山にはなにが必要なの?」と困っていませんか?
僕も最初は右も左も分からず苦労した思い出があります。
登山の道具は本当にたくさんありますが、初心者向けに、まずはこれだけあれば安心!というものを、用途や必要性などを交えながらご紹介していきたいと思います。
行動中の基本的な登山の服装~速乾素材で快適に!~
私たちが普段生活している街の中と違って、すぐに身を守れるところがあるとは限らない登山中は、安全と体調を確保するために必要な、登山にふさわしい服装を心がける必要があります。今回は、雪の降っていない、またはほとんど積もっていない山の日帰り登山に適した服装をご紹介します。
ちなみに、登山初心者の方は必ずしもすべての装備を登山専用のものでそろえなくても大丈夫です。もちろん登山用品のほうが快適ですが、すでに持っているもので十分代用可能なものも多くあります。登山に何回も行く中で必要だと思うものを徐々にそろえていけば大丈夫です。
登山の服装についてもっと詳しく知りたい方はこちらをクリック!レイヤリングの基本
登山靴 | 安全のためにも運動靴ではなく、ほどほどに靴底がかたい3シーズン用の軽登山靴が望ましい。ゴアテックスなどの防水透湿性素材のものを選ぼう。 |
厚手の靴下 | 長時間の歩行から足を守るためにも厚手のものを選ぼう。 |
帽子 | 日差しや木の枝、落石などから頭を守るために必要。様々な種類があるので気に入ったものを選ぼう。日焼け対策には360°つばがあるものがオススメ。 |
上半身のウェア(Tシャツ・ロングTシャツ) | 化学繊維のものを選ぼう。インナーが半袖の場合は長袖を選んだほうがベター。 |
ズボン | 化学繊維で、伸縮性のある素材のものを選ぼう。登山用だと非常に快適。長ズボンのほうがベター。 |
下半身のインナー(タイツ) | 速乾性のある素材を選ぼう。あまり厚すぎないほうがオススメ。 |
上半身のインナー | 速乾性のある素材を選ぼう。とても快適なので一着登山用のものを持っておくことをオススメ。 |
パンツ | 速乾性のある伸縮性のある素材を選ぼう。 |
ザック(登山リュック) | 低山の日帰り登山であれば登山用でなくてもOKだが、両手が自由になるものを選ぼう。登山ザックだとフレームやハーネス、ザックカバーなどがついており大変快適。
日帰り登山~1泊の小屋泊登山なら20~30Lくらいのものが良い。 |
腕時計 | 防水機能のあるものだとベスト |
基本的に身に着ける服装は綿など汗が乾きにくいものはNG。化学繊維で出来た速乾性の素材で出来たものを選ぶようにしましょう。汗で長時間身体が冷えることは登山においてとても危険です。
登山に絶対に持っていくべき持ち物・装備
安全のために絶対に持っていくべき持ち物達です。水分や登山地図はもちろん、レインウェアやヘッドライトも身を守るために絶対に必要なものになるので必ず用意しましょう。
レインウェア(上下) | 山で雨に濡れると体温が下がり大変危険なので絶対に必要。雨が降らなくても風よけなど防寒にも使える。
ゴアテックスなどの防水透湿性素材を選ぶと快適。必ず上下そろえる。 |
ヘッドライト(+予備電池) | 山で暗くなってしまったらライトがないと何も見えないので、いざというときに必須の装備。歩行中に手が自由になるヘッドライトがベスト。予備の電池も持っていくと安心。 |
飲み物(水分) | 日帰り登山であれば、工程にもよるが1~3L を用意。水だけではなくスポーツドリンクのような糖分やミネラルが入っているものもあるといい。 |
行動食 | チョコレートや飴など高カロリーな物がいい。クエン酸が入っているものだと回復効果も期待できる。行動中すぐに取り出せるよう小分けにしてジップロックなどに入れておこう。 |
登山地図 | 自分の歩く山域の「山と高原地図」を持っていく。別途地形図もあるとベスト。 |
着替え | インナー上下、靴下、パンツ、ウェアを万が一服が濡れた場合のために持っていく。使わなければ、下山後着替えて気持ちよく帰ってくることもできる。 |
防寒着 | コンパクトになるダウンやフリースなど気候に合わせて適したものを持っていく。真夏の夏山でも、山の上では身体が冷えることがあるので絶対に1枚は持っていくように。 |
救急セット | 急な体調の変化や怪我に対応できるように用意しよう。市販の救急セットに自分に必要な薬などを追加して持ってくといい。 |
タオル | 首周りに巻けるようなサイズ感のものがオススメ。怪我をしたときなどにも使えるので持っていく。 |
登山届 | 万が一遭難したときの情報源になるものなので必ず用意する。登山口にポストがあることが多い。事前に登る山域の県警に届けることもできる。登山届だけでなく、家族などにも登山工程を知らせておくといい。 |
コンパス | 地形図と組み合わせて、現在地を確認することができる。遭難を防止するためにも必ず持っていきたい。 |
筆記用具 | 登山記録をとったりするのに便利。地図に描きこみもできる。 |
トイレットペーパー | 山の中でもよおした際や、手をふきたいときなどいろいろと便利に使えるので持っておきたい。中芯を抜いてつぶして持っていくと省スペースになる。使った分のごみは必ず持って帰る。 |
携帯トイレ | いざというときに自然を壊すことなく用を足すことができるので一つ持っておくといい。 |
ビニール袋(数枚) | ごみを入れたり、濡れた衣服を入れたりとなにかと重宝するので数枚持っていく。 |
携帯端末(スマートフォン) | 万が一の際連絡を取るために必要。記念写真を撮るのにも使える。 |
モバイルバッテリー | 携帯のバッテリー切れ対策のために持っていきたい。 |
ツェルト | 小型の簡易テント。手のひらサイズに収まる布で、いざというときに防寒やビバークに役立つ。万が一の遭難を想定してザックの奥に忍ばせておきたい。 |
予備の靴ひも | 万が一靴ひもが切れた時のため。 |
お金 | 交通費や食費のほかに、山のトイレの使用料のために小銭を持っていくといい。 |
+αであると便利なもの・助かるもの
ここまでの装備があれば日帰りの登山であれば十分に対応できるかと思いますが、より登山を快適で楽しいものにするためにオススメしたい装備をご紹介します。
トレッキングポール | バランスをとる補助や膝の負担の軽減に使える。必要に応じて1本のものと2本のものを選ぼう。 |
ハイドレーションシステム | ザックにいれた水筒や水袋からザック外にチューブを出して簡単に給水できるシステム。登山の際のこまめな水分補給を手間なく実現できる。 |
スパッツ(ゲイター) | 靴の周りに巻いて、雨や小石、落葉が靴に侵入するのを防ぐ。 |
マット | 休憩の際などにおしりに敷くコンパクトマット。座りにくい地面の時に重宝する。 |
万能ナイフ | 栓抜きやハサミなどもついているような万能ナイフはいろいろな場面で重宝する。 |
サングラス | 山の上の日差しは強いので、必要に応じて用意するといい。 |
軽アイゼン | 雪渓がコースに含まれている際や、登山道の積雪、凍結が予想される際は用意したい。 |
結束バンド | 荷物にならない割に、装備が壊れた時などに重宝する。 |
ロープ | 万が一遭難したときに、ツェルトでテントを張ったりするのにも使える。 |
カメラ | 山行の記録や、記念写真を撮るために。 |
山ご飯を楽しむための道具
山で温かいご飯を楽しむための道具を使えば、初心者でも簡単に温かくておいしい山ご飯を食べることができます!
コッヘル | お湯を沸かすための鍋型の容器。ステンレスやチタン、アルミといろいろな素材があるので用途に合わせて選ぶといい。 |
ガスバーナー・ガスボンベ | 登山用の小型ガスバーナーで簡単にお湯を沸かしたり、熱調理をすることができる。ガスの残量に気を付けて必要に応じたガスボンベをもっていく。 |
カラトリー | 箸、フォークなどの食器類。山用のコンパクトなものや、2way使用のものなどもある。 |
食品 | 生の食材もいいが、お湯で作るフリーズドライの商品が豊富にラインナップされているので上手に利用していきたい。 |
保温力のある魔法瓶 | サーモスの山専ボトルなどが有名。日帰り登山であれば、ガスバーナーを持ってこなくても熱湯を入れてくればお昼ご飯にお湯でカップラーメンなどを作ることができる優れモノ。 |
テント泊のための装備
テント泊をするためにはここまでに紹介してきた日帰り登山、小屋泊登山の荷物にプラスしていろいろな物が必要になります。今回は無積雪期を想定した装備になります。
テントやシュラフはもちろん、保温力を確保するために必要なものをそろえましょう。ザックは最低でも50L以上の大きなものが必要になります。パッキング技術が十分でない初心者の場合、60L以上入るザックをオススメします。
テント | 必要人数に応じたテントを用意。山岳用のものだと軽くて取り回しもいい。 |
テント内シート | テント内に敷く断熱効果のあるシートがあると、底冷えを防ぐことができる。 |
グラウンドシート | テントの下に敷くシート。テント下の小石などでテントが破けるのを防ぐ。 |
テントマット | テントで寝る際に使用するクッション性のあるマット。そのまま敷くタイプと空気を入れて使うタイプがある。 |
シュラフ | 気候に応じて必要な厚さのものを用意。山岳用のものだとコンパクト。 |
シュラフカバー | シュラフの保温力向上や、結露によるシュラフの濡れを防ぐ。 |
テント泊用のザック(50L ~) | テント装備をすべてパッキングすることができる大型のザックが必要になる。 |
ペグ | テントにデフォルトでついているペグ以外に必要な場合は用意する。 |
荷物はできる限り軽く・コンパクトに
登山を安全に楽しむにはいろいろなものが必要になります。余計なものまでいろいろと詰めてしまって荷物が重くなりすぎて体力を消耗してしまっては、登山を楽しむことができなくなってしまいます。持っていく装備は最低限に抑え、登山用の軽量でコンパクトなものを利用したりして上手く荷物を作りましょう。
パッキングには、ビニール袋やジップロック、スタッフバックを上手く利用して、ブロックを積み上げるように隙間なくザックに荷物を詰め、コンパクトなパッキングを心がけましょう。
その際、あまり使わないかさばるものを一番下に、よく使うものやすぐに利用したいレインウェアなどは取り出しやすい一番上に入れておきましょう。
必要なものをそろえて、安全に楽しく、登山に出かけよう!
登山に必要な装備はもうわかりましたね!いろいろあって大変に感じてしまうかもしれませんが、最初は上手く手持ちのものを代用しながら登山にチャレンジしてみてください!
いろいろな経験をするなかで、自分にとって必要な道具がなんなのかが自然と分かってきます。
まずは最低限必要なものをそろえて、無理のない計画で低山ハイクから挑戦していきましょう!
登山の服装についてもっと詳しく知りたい方はこちらをクリック!レイヤリングの基本
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