登山を始めるとなると、最初は高尾山のような標高1000m以下の低山から始めるという人がほとんどかと思います。
でも低山は道の殆どが樹林帯で、展望もそこまでないので「だんだん飽きてきた〜」という人も多いのではないでしょうか?
この記事では、樹林帯歩きが物足りなくなってきたあなたに、関東近辺の日帰りで森林限界が楽しめるオススメの山をご紹介していきます!
森林限界とは
積雪や風の影響で背の高い木々が生えることができない環境のことです。
岩場が続いたり、ハイマツや熊笹などの人の目線よりも背の低い植物しか育ちません。
そのため、森林限界での山歩きは非常に見晴らしが良く本格的な登山気分を味わうことができます。
同時に風や雨などの気候変化をモロに受けることになるため、素早い服装のチェンジや状況判断が求められます。
大菩薩嶺
標高:2,057m
所在地:山梨県
アクセス:JR甲斐大和駅からバスで上日川峠下車
JR塩山駅からバスで大菩薩登山口下車
大菩薩嶺は森林限界の稜線歩きを楽しめる山で、今回紹介する山の中では最も難易度が低い初心者にもオススメの山です。
山頂は展望のない残念山頂ですが、雷岩〜大菩薩嶺峠の稜線歩きが最高で、富士山の眺めも最高です。
大菩薩登山口からだと大変ですが、上日川峠までバス・車でアクセスすれば、1時間半ほどで稜線まで登ることができます。
谷川岳
標高:1,977m
所在地:新潟県湯沢町と群馬県みなかみ町の県境
アクセス:JR土合駅から徒歩約20分
JR上毛高原駅からバスで谷川岳ロープウェイ下車
谷川岳は、急峻な岩肌と豊かな笹尾根のコントラストが美しい山で、豪雪地帯ゆえに森林限界が非常に低く素晴らしい尾根歩きを楽しむことができる山です。
山頂からの谷川主脈の山並みは本当に美しく、僕が最も好きな眺めの一つです。
初心者であれば、ロープウェイで天神平まであがり、そこから天神尾根をピストンして登るルートがオススメです。このコースは途中から笹尾根を登っていくコースでまさに天空トレッキングを満喫できます。
ある程度歩きなれた方なら、西黒尾根から山頂を目指すルートがおすすめです。スリル満点の鎖場・岩場の連続で2000m以下にして北アルプス並みの本格的な登山を楽しむことができます。
白毛門・笠ヶ岳・朝日岳
標高:1,718m
所在地:群馬県みなかみ町
アクセス:JR土合駅から徒歩
JR上毛高原駅からバスで土合橋下車
湯檜曽川をはさんで谷川岳の向かいに位置する白毛門はなかなか侮れない急登と鎖場を一直線に登る山です。松ノ木沢ノ頭に出てからは展望もよく、谷川岳の眺めが最高です。山頂手前には多少高度感を感じる鎖場もあり登りごたえ抜群の山です。タイムに余裕があれば、笠ヶ岳、朝日岳と足を延ばすのもいいでしょう。
平標山・仙ノ倉山
標高:平標山1,984m 仙ノ倉山2,026m
所在地:新潟県湯沢町と群馬県みなかみ町の県境
アクセス:JR越後湯沢駅からバスで平標登山口下車
この山は谷川連峰の中では最も初心者にオススメの山で、登山道もとてもよく整備されており、樹林帯を抜けてからの展望は最高で、美しい笹尾根歩きを楽しむことができます。時間があれば仙ノ倉山まで足を伸ばすこともできます。個人的なおすすめスポットは、平標山山頂から平標山の家までの尾根で、紅葉の時期などは最高の景色を見せてくれます。
至仏山
標高:2,228m
所在地:群馬県みなかみ町、片品村
アクセス:戸倉スキー場・尾瀬第一駐車場・尾瀬第二駐車場からバス
鳩待峠駐車場へ直接アクセス(5月中旬~10月中旬の指定日は交通規制)
上毛高原駅~バス~戸倉~バス~鳩待峠
水上駅または上毛高原駅から尾瀬ライナー利用で鳩待峠下車
都心から高速バスで鳩待峠へアクセス
至仏山は東北一高い山である燧ヶ岳と対をなす尾瀬のシンボル的な存在の山です。花の百名山にも数えられるほど豊かな高山植物の宝庫で、美しい女性的な山容が特徴です。
鳩待峠から山頂までピストンするルートと、いったん山ノ鼻まで下ってから登る周回コースの二つがあります。
東京から深夜バス等を利用して日帰りすることもできますし、山小屋を利用して尾瀬ヶ原ハイキングとセットで登ることもできます。
日光男体山
標高:2,486m
所在地:栃木県日光市
アクセス:東武日光駅からバスで二荒山神社中宮祠下車
中禅寺湖のほとりにそびえる日光男体山は山岳信仰で有名な山で、開山時期が明確に定められていますので十分に確認してから登りましょう。男体山は火山の山で、標高が高くなってくると徐々に高い木々が少なくなり、溶岩のザレた登山道を登っていきます。
山頂の眺めは最高で、ふもとの中禅寺湖はもちろん日光白根山や谷川方面、晴れていれば富士山もうっすら見えます。
男体山神社から一直線に登る登山道はなかなかハードですが、鎖場などの危険個所はなく、体力さえ自信があれば十分上ることができる山です。
那須岳(茶臼岳)
標高:1,915m
所在地:栃木県那須町
アクセス:JR那須塩原駅からバスで那須ロープウェイ下車
JR黒磯駅からバスで那須ロープウェイ下車
那須ロープウェイ駐車場・峰の茶屋駐車場に車でアクセス(繁盛記は一杯で止められない 可能性高い)
那須の那須岳は正確には那須岳という山頂はなく、茶臼岳・朝日岳・三本槍岳・南月山・黒尾谷岳などの山域の総称です。
最もメインの茶臼岳は山頂手前までロープウェイで登ることもできますが、山頂直下は急な岩場ですので、歩きやすい服装と靴で登るようにしましょう。
那須は火山性の山で、茶臼岳は今でも硫黄の匂いが立ち込める大迫力の活火山!
ディズニーシーの作り物でしか見たことのないような光景がリアルに広がっています。
紅葉の名所としても知られており、ルートバリエーションも豊富なので多くの登山者でにぎわうオススメの山です。
東京から電車・バスで行ける日帰り登山におすすめの山(初心者向)
東京から電車・バスで行ける日帰り登山におすすめの山(~中級者向)
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