あなたは登山靴の「ゴロー」をご存知でしょうか?
東京の巣鴨駅から歩いて数分の場所にあるそのお店は、革製の靴専門のハンドメイドショップです。軽登山靴から重登山靴まで幅広く扱っており、希望すれば足型やサイズを測定して1からオーダーメイドで登山靴を作ることができます。
今回は、ゴローの登山靴の購入を考えているあなたの参考になるよう、「ブーティーエル」という登山靴をフルオーダーメイドしていただいた際のレポートを紹介します。
まずは靴選び!
まずは店員さんからカウンセリングを受けて、どういった山に登りたいと考えているのかなどによってどの靴を選ぶかを決めていきます。
自分の場合は、低山登山~小屋泊の縦走くらいまでを想定していたので、お話を聞いていただいた結果「ブーティーエル」という靴を選びました。
ブーティーエルとは?
ブーティーエルは、無雪期の登山と、冬の低山登山に対応したモデルで、アウトソールがやわらかめの歩きやすい登山靴です。やわらかいゆえにテント装備など重い装備を背負っての登山にはあまり向かない用ですが、身軽な日帰り~小屋迫ぐらいの荷物であればむしろ身軽に動けていい感じです。
10本爪の軽アイゼンまで装着可能で、低山の雪道ぐらいであれば十分に対応できます。
好みですが、足首の深さが長い「ブーティーエル深型」も選ぶことができます。
自分は普通の深さのモデルを選びました。
色は、黒・濃茶・茶 の三種類から選ぶことが出来ます。
足形、両足の各所のサイズをとる
オーダーメイドでの注文をお願いする場合は、紙の上に足を置いて足の周りをなぞり、足形をとり、さらに足の甲の周りのサイズなどを細かく計測していきます。
これによって、世界に一足だけの自分の足に合った形の登山靴を作ることができるのです。
ちなみに、アウトドアショップで売っている既製品の登山靴は0.5cm刻みでしかありませんが、ゴローでは自分の足のサイズに合わせてなんと0.25cm刻みでサイズを選択することができます。もし今まで「ちょっと緩い」とか「ちょっときつい」といった微妙なサイズ感の不満があった方でも解決することができるでしょう。
注文をして待つこと約2か月・・・ついに手元に届く!
長いようで短かったような二か月ですが、ついに相棒とご対面です!
どうですか!かっこいいでしょう!色は茶色を選びました。
ちなみに、デフォルトだと茶色の靴ひもがついていたのですが、スペアもかねて赤い靴ひもに変えました!ゴローの登山靴といえばこの赤い紐のイメージが強かったので、感無量です!!
早速店舗で試し履きをして、かかとの当たり具合などの最終微調整をしていただき受取となりました。
店舗で専用のワックスを購入し、家に帰ったら早速1塗目のワックスがけです。
これからいろいろな山を歩き何十回男百回と塗り重ねていくうちに、どんどん味わい深い雰囲気を出していってくれることでしょう♪
試し履き登山でかかとに違和感発生!!店舗で再調整してもらいました!
相棒を手に入れたので早速試しばきに陣馬山に行きました。
今までの登山靴では樹林帯歩きでよくかかとを靴擦れしていたので、同じような樹林帯の道で試しました。結果としては水ぶくれになったり、皮がむけるほどの靴擦れにはなりませんでしたが、若干の違和感をかかとに感じました。
後日、感じた違和感を解決するために、再びゴローを訪れました。
違和感の箇所を説明して再度かかと部分の形状の微調整を行ってもらい、今まで若干あったかかとの違和感を取り除くことができました。
この調整は無料で、また何かあればいつでも来てくださいと言っていただけたのでとても心強かったです。
その後、数々の登山にこのブーティーエルで出かけていますが、一度もかかとやそのほかに問題がでることはなくなりました!
今まで登山靴に抱えていた不安がすっきり解消したことで、今まで以上に気持ちよく安全に登山を楽しむことができるようになりました。
ブーティーエルのお手入れ方法
皮の登山靴の少々面倒なところであり、同時に楽しいところでもある使用後のお手入れ!
お手入れの手順をご紹介しますので参考にしてください。
①ブーティーエルを登山で使用したら、靴ひもを外して水で汚れをよく洗い流します。
②直射日光の当たらない風通しのいい場所で良く乾かします。
③革靴用の防水ワックスを塗ります。薄く、ムラなく塗るのがコツです。
④半日程度かけてワックスを乾かします。
⑤靴磨き用のブラシで磨きます。数滴水をたらして磨くと光沢が出やすくなるそうです。
正しくお手入れをしていけば、20年でも履き続けることができるのがゴローの皮登山靴の魅力の一つでもあります。使用するたびに丁寧にお手入れをして、少しでも長く相棒との登山ライフを楽しみましょう。
いかがでしたでしょうか、現在の登山靴に不安や不満を抱えているあなたも、ぜひ一度「フルオーダーメイド」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?
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