榛名山、妙義山と並び上毛三山に数えられ、百名山でもある「赤城山」
標高2000m以下ながら、冬になると樹氷ができることで有名です。
また、適度の積雪があるので10~12本爪アイゼンを履いての雪山入門としてもオススメしたい山です。
今回は赤城山へのアクセス、装備、登山ルートなどについて詳しく解説していきます。
樹氷・霧氷とは?
そもそも樹氷とはなんだか知っていますか?
下の画像をみるとまるで木々に雪がついているみたいですよね!でもこれは雪ではなく氷なんです。
過冷却水という0度以下になっても凍らない水が含まれた空気が木々に一定方向に風によって吹き付けられて凍ったものです。
枝一本一本に繊細に羽状の氷の柱が出来上がり、とても幻想的な景色を作り出します。
赤城山(黒檜山・駒ヶ岳)について
黒檜山標高:1,828m
所在地:群馬県前橋市
赤城山という山頂はなく、カルデラ湖である大沼を中心とした外輪山(黒檜山、駒ヶ岳、地蔵岳、長七郎山、小地蔵岳、鍋割山、荒山、鈴ヶ岳)の総称です。
今回はその中でも最も主要な黒檜山・駒ヶ岳を登るルートについて紹介します。
アクセス方法
JR前橋駅ーーーバスーーー赤城ビジターセンター下車 運賃:1500円
【夏ダイヤ時刻表 2018年4月1~10月31日】
前橋駅 | 赤城ビジターセンター |
8:45 | 9:54 |
11:40 | 12:49 |
15:15 | 16:24 |
【冬ダイヤ時刻表 2018年11月1日~2019年3月31日】
前橋駅 | 赤城ビジターセンター |
8:45 | 9:58 |
11:40 | 12:53 |
15:15 | 16:28 |
冬の赤城山登山に必要な装備
基本的な低山の冬山日帰り登山装備が必要になります。
山頂などは風が強いことも予想されますので、フリースやインナーダウンといった防寒着、ニット帽や手袋など十分な防寒対策をしましょう。
また、雪が積もってなくても登山道の凍結も考えられるので軽アイゼンを携帯しましょう。雪が深い時期は歩行練習として前爪のある10~12本爪アイゼンを持っていってもいいでしょう。
トレッキングポールはバスケットをスノーバスケットに変えておくことを忘れないようにしましょう。
駒ヶ岳・黒檜山 ルート紹介
赤城ビジターセンターに到着。樹氷がどうなっているか不安でしたが上のほうは樹氷が出来ているみたいで安心しました。
赤城山にむかって右に歩いていくと駒ヶ岳登山口があります。
少し登り始めると早速樹氷が現れ始めました。赤城山はこういった木の木道が組んである箇所もあり初心者でも歩きやすい山です。
稜線にでると視界が開けてきて笹尾根の気持ちのいい道が続きます。
歩き始めて1時間ほどで駒ヶ岳に到着します。
ここからいったん駒ヶ岳と黒檜山のあいだのコルに下ります。
下ってくると木々がなく開けている場所に出ます。ここからの黒檜山の眺めが最高でした。
樹氷に白く染まった黒檜山が青空に映えますね!
ここから右手に見える小ピークを経由して黒檜山に登り返していきます。ルートの中ではなかなかの急登になります。雪が多いと苦労するかもしれません。
振り返ると駒ヶ岳が美しい姿を見せてくれました。
急登を登りきると黒檜山大神石碑と鳥居があります。ここまでくればあとは平らな稜線を歩いて頂上に到着です。
樹氷のクローズアップ。本当に奇跡のような美しさです。
頂上に到着しました。山頂の気温はー6度!!手袋を外すとすぐに手がかじかんでしまう寒さです。
ここから数分歩いたところに展望地と呼ばれるところがあり、非常にいい展望が望めます。
下りは黒檜山登山口に一直線に大沼に下っていくルートで下山します。
この道は岩がゴロゴロしており、浮石だけでなく、凍結や積雪で滑りやすいので注意しましょう。
途中で大沼と地蔵岳が一望できました。赤城神社の赤い社も見えます。
帰りに赤城山神社にも寄ってきました。
湖の上に浮かんでいるような神社でとても新鮮でした。
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